る)累々と 百六十余の 古墳群

 宇和盆地には、後期古墳が散在し、その数百六十余基が認められ、宇和古墳群の名で知られています。古墳群からは土器・銅鏡・金銀環・勾玉・直刀その他副葬品も多く、当時の人々の生活がしのばれます。


 その中でも笠置峠古墳(かさぎとうげ)は4世紀初め頃に築造された西南四国最古の前方後円墳で、宇和盆地一帯を治めた首長の墓と考えられています。1997(平成9)年から2008(平成16)年まで、宇和町教育委員会(現西予市教育委員会)と愛媛大学考古学研究室による8次にわたる発掘調査が行われ新たな発見が報告されました。 一般に前方後円墳といわれる古墳は、上から見ると鍵穴のような形をしていますが、笠置峠古墳は「しゃもじ形」とでも言うべき珍しい形をしています。古墳の全長は東西45mをはかり、古墳の法面には葺石(ふきいし)と呼ばれる石が葺かれています。 また首長が埋葬された後に、飲食を伴うマツリが古墳の上で行われたことが出土した土器から判明しています。

 

笠置峠古墳アクセルルート 西予市HPより

車でのアクセスも可能ですが、軽自動車でないと、離合が難しい林道です。運転に自信のない方は、溜池付近の邪魔にならないスペースに車両を駐車して、登山することをお勧めします。




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西予市まなび推進課
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2023年06月02日|蔵元通信:カルタ, 宇和の風景, 酒米・田んぼ